雨漏りでお困りの方へ:色水調査とは?
雨漏りが発生すると、建物の美観が損なわれるだけでなく、構造部分の腐食やカビ発生による健康被害、資産価値の低下など、大きなリスクに直面します。特にビル・マンション・アパート・工場・倉庫などは屋根や外壁の面積も広いため、雨漏り箇所の特定が一筋縄ではいかないケースも少なくありません。
そんなとき、有力な手段として活用されるのが「雨漏り調査色水」です。本記事では、建物修復の専門家として雨漏り調査に携わってきた経験をもとに、色水調査の概要・方法・メリット・注意点を詳しく解説します。この記事を読むことで、雨漏りの原因を効率よく特定する手段として「色水調査」を正しく理解し、適切な修繕計画を立てられるようになるでしょう。

色水調査の基本:雨漏り調査色水とは?
色水調査(または蛍光水調査)とは、建物の雨漏り原因を突き止めるために「蛍光色素を混ぜた水」を散布し、ブラックライト(紫外線ライト)で確認する手法です。通常の水では目視しづらい経路も、蛍光色素が光を反射・発光することで判別しやすくなります。
雨漏り箇所が単一ではなく複数箇所にわたる場合や、浸入経路が入り組んでいる場合に特に威力を発揮し、コンクリート造や大型建築物などにも対応しやすいのが特徴です。
どんな建物に向いているのか
ビル・マンションなどの鉄筋コンクリート造
アパートやテナントビル、倉庫・工場など、広範囲な屋根・外壁を有する建物
雨漏りが複数の原因から同時に発生している可能性があるケース
一般的な戸建て住宅でも利用可能ですが、特に大規模建築の雨漏りで浸入経路が複雑に絡み合っている場合に最適とされています。
散水調査との違い・併用のメリット
散水調査は文字通り、雨漏りが疑われる部位に実際に水をかけて雨の日の状態を再現する方法です。これだけでも雨漏りの発生源を把握できますが、目視での確認になるため「経路の特定」が難しい場合があります。
一方で色水調査は、蛍光色素を利用して経路を“光”として視覚化するため、より正確に漏水ポイントを把握できます。両方を組み合わせることで、雨天の再現+視覚的追跡が可能になり、調査精度がさらに高まるメリットがあります。
色水調査の具体的な流れ
準備・事前確認
雨漏りが発生している場所や、疑わしい部位(屋根・外壁・シーリングなど)を目視やヒアリングで洗い出す。
建物の図面や過去の修繕履歴をチェックし、漏水しやすい構造部位や経年劣化部分を把握。
必要に応じて足場の設置や高所作業車の手配を行う。
色水(蛍光液)の散布
専用の蛍光色素を水に溶かして準備する。
建物の規模や散布する箇所が複数の場合、複数色の蛍光液を使い分けることもある。
雨漏りが疑われるポイントに対し、上部から順番に散布を行う。
屋上防水面、外壁ジョイント部、排気口やサッシ周りなど。
ブラックライト照射による確認
散布後、室内や天井裏など建物内部をブラックライトで照らす。
蛍光液が光っている部分を辿り、雨漏りの経路を把握。
複数の漏水箇所があれば、色分けされている蛍光液によって浸入ルートを分別可能。
原因箇所の特定と修繕提案
色水調査によって雨漏りの原因が判明したら、次は具体的な修繕方法を検討します。
シーリング材の打ち替え
防水層の再施工
外壁クラックの補修
屋上防水のトップコート更新
など、建物の構造やダメージの度合いに合わせて最適な対策を講じます。
色水調査を行うメリットとデメリット
メリット
視覚的に経路を把握しやすい
雨漏りの“浸入口”から“漏出口”までを目で追えるため、原因究明の精度が高まります。
複数箇所同時調査が可能
色が異なる蛍光液を使用することで、どの水がどのルートを通っているかを一括で特定できます。
天候を気にせず調査できる
実際の雨を待たなくても、水を散布してブラックライトで確認するだけなので、スケジュールを組みやすい点も大きな利点です。
デメリット
調査費用が比較的高額
目視調査や通常の散水調査と比べると、一般的に15~20万円程度かかることもあり、他の調査方法よりコストは高めです。
専門的なノウハウが必要
適切な場所への散布や複数色の使い分け、漏水経路の読み取りには経験と技術が要ります。信頼できる業者を選ぶことが重要です。
必ず原因が見つかるとは限らない
建物の構造が複雑すぎる場合や、調査範囲に漏れがある場合には、色水調査でも特定が難しいケースがあります。
調査費用の目安と業者選定のポイント
費用相場
色水調査の相場はおおよそ15万円~20万円程度ですが、建物の規模や漏水箇所の数、足場の有無などによって変動します。
大型ビルの場合:足場を組む費用や調査範囲が広がるためコストアップしやすい
小規模なアパート・住宅:範囲が限定されていれば比較的安価に実施できる可能性もある
業者選びで確認すべきポイント
雨漏り調査の実績
ビル・マンションなど大型物件の実績や施工事例が豊富な業者ほど、複雑な経路の把握が期待できます。
複数の調査方法に対応しているか
色水調査に加えて散水調査や赤外線サーモグラフィー調査など、複数の方法を組み合わせられるかどうか。
調査後の修繕提案とフォロー
雨漏りの原因を特定した後、適切な修理プランを提示できるか。また、保証やアフターフォロー体制が整っているかどうかも重要です。
まとめ:雨漏り調査色水は複雑な漏水トラブル解決の有力な手段
雨漏りは放置すると建物全体の劣化を招き、結果的に大規模な修繕費がかかるリスクがあります。色水調査を活用すれば、複雑な雨漏りの原因を正確かつ効率的に突き止められる可能性が高まります。
当社では、ビル・マンション・アパート・工場・倉庫など、さまざまな建物の外壁・屋上改修工事を専門としています。色水調査の経験も豊富に有しており、必要に応じて散水調査や赤外線サーモグラフィーなど他の調査方法との併用も可能です。
「雨漏りが繰り返し起こる」「何度修理しても原因がわからない」とお困りの方は、ぜひ一度ご相談ください。正確な調査が、長期的な建物維持と安全確保の第一歩です。
よくある質問(FAQ)
- 色水調査はどのくらいの期間で終わりますか? A:建物の規模や足場の有無にもよりますが、数時間~1日程度で完了するケースが一般的です。
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建物の規模や足場の有無にもよりますが、数時間~1日程度で完了するケースが一般的です。
- 蛍光液は建物や人体に影響はありませんか?
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通常使用される蛍光液は無毒性で、建材に長期的な色残りを起こしにくいものが多いです。ただし、実際に使用する調査会社に成分表や安全性について確認すると安心です。
- 色水調査で特定できなかった場合どうなりますか?
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状況に応じて、散水調査、電気試験、赤外線サーモグラフィー調査、煙を使った調査など他の手法を追加で行う場合があります。当社では複数の検査手法を提案できますのでご安心ください。
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